かなえられた想い
薬剤師店舗に登録販売者は不要と言われながらも、私はとことん薬剤師店舗での勤務にこだわった。
ウチの場合、正社員登録販売者以外は登録販売者手当なんてつかないので、登録販売者という立場にはなんのこだわりもなかった。
私がとことんこだわったのは長年薬学教育を受けた者にしか持ちえていない専門知識である。
私にはその専門知識が全くないので、自分の接客に納得できない部分が多すぎるのである。
だから接客した後に必ず薬剤師さんの考え方を聞かせてもらうようにしている。
私の目の前にいるお客さんに、いつもより良いアドバイスがしたいという思いだけは捨てずに仕事をしてきた。
心と体に関する、たった一言のアドバイスがその人の人生を大きく変えてしまうということを私は過去の職歴の中で経験させていただいた。
だからより良いアドバイスというものにこだわり続けているんだと思う。
6月1日に、ウチの店にやってきた薬剤師さんが、なんというか、思わず「先生!!」と呼びたくなるような方なのだ。
薬学全般の知識が深く、OTC販売経験も長く、漢方にも詳しく、当然医療用医薬品にも詳しい方なのだ。
何よりすごいと思ったのが、セールス上手!!
売る!!売る!!
高額商品をとにかく売る薬剤師さんなのだ。
ちなみにこの薬剤師さんは接客専門薬剤師さんとしてウチと契約しているようだ。
だから自分の手当分に相当する額を売らなければ契約更新はないようなのだ。
契約上、接客以外の仕事はしないわけだけど、とにかくコンテスト品を赴任初日の朝からガンガン売ってくれているので誰も文句は言わない。
みんな口をそろえて「スゲー!!」とあっけに取られている毎日なのだ。
私はこの妥協のない接客を貫く薬剤師さんを心から尊敬している。
薬剤師さんの経歴を聞かせてもらって、普通のサラリーマンとは何かが違うその理由がわかった。
リスクを背負って長年生きてこられた方には、他人が決して真似ることのできない人間力が備わっている。
その人間力に人は惹かれるのだと思う。
あたしだって、ああいう接客をされたら、1万円くらいの買い物を喜んですると思う。
それも「是非、買わせてください。」なーんて言うと思う。
最近は、2人の薬剤師さんと、事あるごとに「相談できる店」を作り上げていこうと話しあっている。
私が薬に関わるのは全くのボランティアの領域になってくるのであるが、今まで学びたかった事を実践を通して学べる環境に身を置けることに深く感謝している。
薬剤師さんと薬のことで、あーでもない、こーでもないと深く話しあう事が多くなり、ふと気がついた。
あれ、いつのまにか私の想いがかなえられていたと。
デキる薬剤師さんとの出会い、これも一種の引き寄せの法則?
なんだかとっても読んでみたくなったぞ。



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